自分の環境が大きく変わったせいか、以前よりもひとりの部屋で過ごす時間に興味が向いている。
非日常を夢中で整えているといつの間にか日常が出来上がっていて、日課に沿って生活が回り始めていた。
同時に1日が有限であることを意識し始め、時間が過ぎることへの焦りが強くなった。
(途中休憩はないがいつでもリタイアできるマラソンの気分)
この作品はエディションを持たず、版画の持つ複数性を時間の表現に振り切っている。
薄い紙の上に映し出された私が過ごしたある1日の5秒間ないしは5分間は、一続きでありながら単一であり、
失われたら二度と戻ってくることはない。
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